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【2024年】データエンジニアの求人数が多い媒体とは? | データサイエンティストとの違いや人気の高さも合わせて解説
データエンジニアは、ビッグデータの分析基盤を構築し、データの整理や管理を行う重要な職種であり、企業のデータ活用戦略において不可欠な役割を担います。機械学習の発展と社会的なデータ活用への関心の高まりに伴い、データエンジニアのニーズは大手企業を中心に急速に増加しています。
本記事では、データサイエンティストとの違いや、デジタル時代におけるデータエンジニアの需要の増大とその背景について詳しく解説します。また、データエンジニアの求人数の推移と市場での実際の求人状況を比較して紹介します。
データエンジニアへの転職を検討している方は必見です。
データサイエンティストとデータエンジニアの役割の違い
データ分析や機械学習において、データサイエンティストとデータエンジニアは共に重要な役割を担いますが、その業務内容は異なります。
データエンジニアは、データの収集と加工、システムの基盤構築と維持に専念し、\データサイエンティストの分析作業を支える基礎を築きます\。対して、データサイエンティストはこの整理されたデータを活用して、洞察を得るための分析を行い、ビジネスの問題解決に貢献します。
具体的には、データエンジニアはビジネスニーズに合わせたデータ基盤の構築と最適化を行い、データサイエンティストはそのデータを利用した、予測等のモデルを構築し、意思決定プロセスをサポートします。言い換えれば、「データエンジニアが整えたデータをデータサイエンティストが分析し、ビジネス戦略に反映させる」という関係です。
このように、データエンジニアとデータサイエンティストが緊密に協力することで、データのライフサイクルを最適化し、データの価値を最大化することができます。
データサイエンティストについて、以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
データサイエンティストになるには?転職に向けて必要なスキルや有効な学習方法を徹底解説
データエンジニアの需要と市場動向
デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速することで、企業野扱うデータが増加・多様化した結果、データエンジニアの求人ニーズも増加しています。
株式会社矢野経済研究所の調査によると、2023年度のデータサイエンティストを含む国内データ分析関連人材規模は123,400人と推定されており、2025年度には176,300人にまで増加すると予測されています。
データ分析関連人材市場の拡大は、データの複雑化と量の増加に伴い、データエンジニアの専門技術がますます重要になっていると読み解くこともでき、企業がより高度なデータ管理と分析能力を求める中で、データエンジニアの役割が強調されていく可能性があります。
出典:矢野経済研究所「データ分析関連人材規模に関する調査を実施(2023年)」
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社が発表した「2023年に需要が高まるIT職種トップ10」では、日本版・グローバル版ともに7位にデータエンジニアがランクインしており、実際にデータエンジニアの需要の高さがうかがえます。
データエンジニアの需要が高い理由
データエンジニアの需要が高い理由を2つ紹介します。
データ量の増加やビッグデータ市場の拡大
近年、多くの企業がデータドリブン経営へのシフトを進めることで、社会全体でデータへの関心が高まっています。総務省の資料によれば、2022年までの3年間でデータ通信量は約2倍に増えており、経済産業省によれば、2021年からの10年でデータ通信量は30倍以上に増加すると予想されています。
大量のデータを扱い、複雑なデータ処理プロセスを構築することで、データエンジニアは企業がデータを有用な情報へと変換する基盤を築くことで、企業の発展に貢献しているため、データ量の増加に伴い、データエンジニアへの需要は拡大してきました。
また今後は、さらに増加すると予想される多種多様なデータを、企業価値に転換することができる「高度なデータ処理能力を持つデータエンジニア」への求人ニーズが高まり続けることが予想されます。
DXに取り組む企業の急増
近年、競争優位性を確立するためにデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業が増加しています。「DX白書2023」によると、日本でDXに取り組んでいる企業の割合は2021年度調査の55.8%から2022年度調査では69.3%に増加しており、DXに取り組む企業の割合は着実に増えていることがわかります。
特に、COVID-19の影響によりリモートワークやオンラインビジネスの拡大が進む中、企業はデータをより効果的に管理・利活用する必要性やデータガバナンスの重要性が、データエンジニアの専門性がますます評価を増し、求人ニーズが拡大してきています。
結論として、データエンジニアの需要が高まる背景には、急速に進化するデジタル環境に対応し、ビジネスにおけるデータ活用の最適化するためのスキルセットを持つ専門家への需要が増大しているのです。
データエンジニアの採用に向けた取り組み例
データエンジニアを含むデータ分析人材の需要は高まる一方で、そういったスキルをもつ人材の不足が社会全体で課題となっています。データエンジニアはその中でも特に不足している専門職の一つといわれていますが、この状況を打破するべく、株式会社ジールでは、データエンジニアの増加に向けたコミュニティ「Cloud Native DataEngineer Community」を2022年に発足しました。
このコミュニティは、ITエンジニアや学生に対してデータエンジニアの仕事の理解や魅力を伝えることを目的としています。また、専門職としての地位向上や、必要なスキルを習得できる機会などを提供していくと共に、コミュニティやセミナーを通じて新卒採用や中途採用への積極的な啓蒙活動も行い、未来のDX推進に不可欠なデータエンジニアの増加が期待されています。
参考:日本のクラウド業界のデータエンジニアリングを牽引する 5 社が「Cloud Native DataEngineer Community」を発足
データエンジニアの求人数が多い媒体
ここでは、各求人掲載サイトのデータエンジニアの求人数を比較していきます。
求人サイト | 求人数(2024年1月時点) |
---|---|
Indeed | 300,857件 |
求人ボックス | 141,799件 |
doda | 115件 ※「データアナリスト」含む |
リクナビNEXT | ※「データエンジニア」の結果はなし 「データサイエンティスト」だと372件 |
マイナビスカウティング | 199件 |
Green | ※「データエンジニア」の結果はなし 「データサイエンティスト」だと790件 |
レバテックキャリア | 384件 |
スタンバイ | 23,413件 |
ビズリーチ | 1,106件 |
※キーワードに「データエンジニア」と入れて検索した数の総数です
※勤務地やその他条件は適用外です
※非公開求人などは含みません
Indeedや求人ボックス、スタンバイなどで募集している求人が多いです。求人の中には「データサイエンティスト」と一括りにされているパターンも多いため、幅広く見たい方は「データサイエンティスト」でも検索してみることをおすすめします。
dodaやリクナビNEXTでは、非公開求人なども多いため、気になる方はまずは登録して検討してみるのも良いでしょう。
データサイエンティストやデータアナリストに関しても、各求人掲載サイトの求人数を比較していますので、気になる方はぜひご確認ください。
データエンジニアへの転職を成功させるには、転職エージェントの活用がおすすめ
さまざまな求人の選択肢がある中で、どれを選べばいいのか、自分の強みをどう活かしてどうアピールすればいいのか分からない方も多いかもしれません。まずは採用市場の実態を知り、自身のキャリアやスキルを活かして効率的に転職活動したいという方は転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは企業や求人情報に詳しいだけでなく、企業へのアピール方法などさまざまなノウハウを持っており、転職希望者のキャリアの志向性やこれまでの経験に合わせてアドバイスしたりすることができます
SkillUp AIgentでは、データエンジニアや機械学習エンジニアなどの職種をはじめとした、AI開発・データ分析求人に基づいた転職サポートをしています。例えば、以下のようにキャリアの志向性やこれまでの経験に合わせてお話したりアドバイスしたりすることができます。
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